毘沙門堂|七つ石と不動瀧をめぐるドラクエのような道のりを楽しむ

毘沙門堂

伊豆の国市奈古谷にある『毘沙門堂』は源頼朝とゆかりのある地とされているが、場所がマニアックなので市内でもあまり観光地としてフォーカスされていない◎

しかし、七つ石や可愛らしい不動瀧などコンテンツ満載なのでしっかり楽しめるので是非!

車で向かう途中、道路に直径10センチくらいの木が5本くらい倒れており『ん?これはこの先、危険ということなのか?たまたま倒木しただけか?』と、一人で勘ぐりドラクエのような旅が始まるのだった。

最近はあまり人の手が入っていないようで草がワサワサのところもある。ココのスポットに行く人はロングパンツとスニーカーで挑みましょう◎

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毘沙門堂と七つ石ってそもそもなんぞや?

毘沙門堂
 毘沙門堂は国清寺の鎮守で、毘沙門天を祀っています。歴史は古く平安時代には安養浄土院(奈古谷寺)と呼ばれ、僧文覚もんがくがながされて住んでいました。文覚上人は、ここで源頼朝に平家打倒を勧めたと伝えられています。

七つ石
 毘沙門堂への参道周辺には、梵字ぼんじ種字しゅじ)や仏像など彫り込んだ中世以来信仰の対象となっている巨石が点在しています。地元では古くからこれらの巨石の一部を『七つ石』と読んでいます。下から①蛇石、②夫婦石、③谷響石、④弘法石、⑤大日石、⑥護摩石、⑦冠石の順に並んでます。七つ石の言われや伝承は、各石の説明板に記してあります。
 また、七つ石以外にも梵字など彫った巨石が点在しており、毘沙門堂を含む谷一体が密教の霊場であったことと、深く関わっているものと考えられます。

と、早速説明看板横に巨石がデーン!

両界曼荼羅りょうかいまんだら(種字)

曼荼羅はかつて巨石の両端に線刻してあったようでしたが、薄くなっており見つからず。毘沙門堂を目指しグングン進む。

蛇石 ー七つ石①ー

蛇石 ー七つ石①ー

 蓮華座に乗る月輪がちりん中に、刷毛書はけがききの書体で種子・アを平底彫りにしていますが、石が傾いたため種字も傾いてしまっています。アは、一般に胎蔵界たいぞうかい大日如来の種子として用いられますが、『通種子つうしゅじ』として、全ての仏をも表します。書体や掘り方は、鎌倉時代前後の特徴を備えています。
 江戸時代後期に著された『槃遊餘録はんゆうよりょく』には蛇石来訪の記録があって、弘法大師の筆と伝えていたことが分かります。この石には白蛇が凄んで、里人を怖がらせていましたが国清寺の高僧がこの岩に封じ込めたと伝説が残せれており、蛇石の名の由来となっております。 

文覚上人は源家の万福を祈り毘沙門堂一宇を建立したと石碑に記される。

夫婦石 ー七つ石②ー

夫婦石 ー七つ石②ー

 治承年間、頼朝・政子の夫婦が、毘沙門堂付近にいた文覚上人を訪ねて来た折、この石に腰をおろして一息入れたという伝承が残されています。

谷霊石 ー七つ石③ー

谷霊石 ー七つ石③ー

南側の谷奥、200メートルにあり、山の神が祀られています。ここより北側の川を隔てた旧道で手を叩くとこだまが返ったと伝えられています。

険しすぎる道のりなのでこちらはアタック断念。

弘法石 ー七つ石④ー市指定文化財

弘法石 ー七つ石④ー 市指定文化財

むちゃくちゃ大きくてスゴイ迫力◎市指定文化財にふさわしい佇まい。

見つけるに非常に場所がわかりにくく、このあとの七つ石⑤を右手に眺めつつ、左に抜ける道がひっそりあるのでその奥にあります。

高さ2.87メートルの宝塔内の蓮華座に座り、右手に錫杖、左手に珠を持った地蔵が線刻されています。右扉脇には、至徳二年(1385)六月の銘が線刻され、基壇とその周辺には道長、善光、道密、性素、性西などの、この像の制作した僧達の名(交名)が彫りこまれれいます。

わずかに見えるだろうか線刻が?時代と共に風化して線が薄くなっておりこれもまた良い◎

大日石 ー七つ石⑤ー

道路のちょうどキツいカーブのところに位置し上から見下ろすように巨石が鎮座している。

近づくも、蜘蛛の巣がすごくてこれ以上前に進めず案内看板が読めないので、わたしの中で謎に包まれる石となった。しかし名前とサイズ的にきっとビックな何かを秘めているであろう◎

ここを過ぎるといよいよ毘沙門堂に近づくのだ。

菩薩林

菩薩像や大小さまざまな地蔵などたくさんの石像があります。ここは開けたところにあるので車の駐車スペースのようになっている。

不思議な空気が漂うがなぜか落ち着く場所。

毘沙門堂

1つ目の鳥居の前で一枚。

朽ちた御神木や、地面は苔に覆わているがその先には、、、お目当ての、、、

仁王門

仁王門の金剛力士像は、仏師の会のレジェンド運慶に修復されたのだ!静岡県の重要文化財に指定されております。

迫力のムキムキフォルムに圧巻◎魚眼持ってきて良かった〜

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仁王門を抜け、先に進むと6つ目の石がある。

護摩石(硯石・鏡石)ー七つ石⑥ー

授福寺の跡にあるこの石の上には、51センチの四方の穴があけられ、文覚上人が護摩を焚いたとも、硯として使用したものとも伝えられています。のみの跡が残ったままであることなどから、礎石ではないかとも考えれています。

不動瀧

2つ目の鳥居の右横を少し進むと不動瀧の看板がちょこんとな。

控えめに言っても頼りなすぎる橋を渡るが、見た目より案外丈夫そう◎

2〜3分歩くとそこはもう滝♪

不動瀧はこじまりとした可愛い滝でしたが、雨が降った次の日はブイブイ言わせちゃうみたいでナイスタイミングは雨の次の日!

滝の近くに長くて太いツルが風に揺られて、地面に落ちてこないかビクビク◎

2つ目の鳥居まで戻り目指すは毘沙門堂。

のぼるのぼるのぼる。

到着しました〜◎ここで一息

ここまで登ってくるまで文覚上人の名前を何度も目にするも、人物像が見えなかったが『平家物語や源平盛哀記などには、大変剛毅な荒法師で怪僧だと描かれております』とのことで、なんだかとってもいい人そうでした◎

最後⑦つ目の『冠石』は少し離れた場所にあるので今回は断念。涙

アクセス・駐車場

住所〒410-2132 静岡県伊豆の国市奈古谷
アクセス伊豆箱根鉄道駿豆線 韮山駅から徒歩70分
JR東海道本線 函南駅から奈古谷バス停下車25分
駐車場あり

まとめ

毘沙門堂』は、七つ石や可愛らしい不動瀧などパワーコンテンツ満載の史跡です。毘沙門堂に行くまでに七つ石があるところは道も狭いので駐車には注意しましょう。

また、石がどこにあるかと自分がどこにいるかわからんくなるので、序盤の両界曼荼羅があるところの案内図を写真に収めることをオススメする。

韮山駅方面から向かう場合は畑があるエリアの右手にポツンと巨石の両界曼荼羅があるので目印になります◎

毘沙門堂

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